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自前主義を捨てる。コンテンツを自前で全て作らないウェブサイト(サービス)の可能性

ウェブサイトを作成するとなると、自前でコンテンツを用意して・・・と私もそうですが、多く人は、自前でコンテンツを作成しようとするはずです。

しかし、ウェブサービスを提供している会社の多くですべてのコンテンツを自ら作成せずに、何かしらの方法や仕組みによって、自分の以外の誰かがウェブサービスへコンテンツを提供したり作成したりする仕組みにしているサイトがあります。

例えば、BuzzFeedなど記事配信サイトやニュース配信サイトのように一次情報がブログであったりメディアであったりするわけですが、それを流通させています。

この他にも、自前でコンテンツを全て用意していないウェブサービスには、nanapiやまとめサイト、素材サイト、TwitterなどのSNS、はてブなどのブックマークサイト、2ちゃんねるなどの掲示板、ヤフー知恵袋のようなQ&Aサイトなどあります。

このように自前でコンテンツを全て用意するよりも格段にコンテンツ量が多くなり、多くなればなるほど利用するユーザーも増えてサイトの形成に貢献することになります。

さらに一般のサイトとしては、サイトに地図を載せたいと思ったとき、グーグルマップを利用して地図をサイトに載せるとなると、これも自前でコンテンツを作成していないわけです。

このようにサービスの種類やコンテンツに違いはありますが、ウェブサイトを作成するとき、全てのコンテンツを自分で作成するのではなく、あるものは利用する。

またウェブサービスを作成するなら、ユーザーにコンテンツを作成してもらうサイトや仕組みを作ることが成功への近道なのではないかと思うんですよね。

こだわりを捨てる。自前主義を捨てる。これが大事なのではないかとすごく思います。

ユーザーがコンテンツを作成する素材サイト

素材サイトは、多くの素材を提供することができればサイト自体のコンテンツが増えて力にもなりますし、素材サイトを利用するユーザー数からするとそれが魅力になります。

その素材を扱うサイトとして、PIXTA、fotolia、フォトライブラリーなどの素材サイトでは、サイトに登録したユーザーが素材を販売できるようになっています。

これらのサイトは、素材を販売したいユーザーに場所を提供しているわけです。その仕組みによって、素材が増えていく仕組みになっています。素材が増えればおのずとコンテンツが増えます。

コンテンツが増えることで、目的の素材に出会える可能性が増えて、ユーザーにとっても有用なサイトになります。

この素材サイトの良いところは、いつになっても価値が減りづらいのも特徴です。コンテンツというのは、時間と共にたいていは価値のないものになりやすいです。

しかし、スパイラルを描くようにサイトが発展できるところまでもっていくのが大変なところだとも思います。

ユーザーが作るコンテンツとSNS

Facebook系SNSのコンテンツは、登録ユーザーが自らのページを作成することができ、そのページ自体Facebookのコンテンツの一部となります。

利用しているユーザーに興味をもち、どのような人か知りたい、また交流したいとなると、ユーザーが作成した情報やコンテンツに情報を求めて他のユーザーがアクセスしたりするわけです。

ということは、ユーザー増えれば増えるほど勝手にコンテンツができることを期待できるわけです。ただし、そのコンテンツは有用なものかどうかはわかりませんが・・・

ここで、サービス提供者がコンテンツを提供するだけではなく、ユーザーの作るページがコンテンツとして重要な働きをしていることになります。

このようにユーザーにコンテンツの一部を担わせる働きがあるウェブサービスは、如何にユーザーを獲得するかが重要になってくるわけです。

また、Twitterもユーザーが入力する情報がTwitterのコンテンツとなります。しかも、そのコンテンツがウェブサービスとしてかなり重要な働きをしています。

ただ私が思うSNS系でユーザーが作るコンテンツの弱点は、交流を目的としたウェブサービスなので、情報自体が時間を経ても有用なものかどうかという問題もあると思いますし、情報がまとめてあるわけではなく断片的なものが多いと思われるので、コンテンツとしては弱いかもしれません。

それでも、ユーザーにウェブサービスのコンテンツ作りをしているという意識させずにユーザーにコンテンツを作成させている仕組みは凄いです。

ユーザーにサイトのコンテンツを作ってもらうビジネスは魅力的だ

自らコンテンツを全て用意するのではなく利用しているユーザー(また他者)にサイトのコンテンツを作成してもらい人気やアクセスを得ているウェブサイト(サービス)が結構あります。

例えば、2ちゃんねるなどの掲示板、クックパッド、楽天やYahooなどのショッピングサイト、nanapi、ネバーなどのまとめサイトや、ダイヤモンドや日経ビジネス・BLOGSなど経済・政治・オピニオン系、またYahooニュースなどのボータル系のニュースなどもそうです。

サービス内容や運営方法に違いはありますが、全部自前でコンテンツを用意しているわけではなく、ショッピングサイトなら出店者がコンテンツの一翼を担い、ニュースサイトは新聞社など情報提供者がいるわけです。

特に、サイト運営者がお金を払わずにユーザーがコンテンツを作成してくれる掲示板は、多くのユーザーが参加してコンテンツを作成にかかわっているわけで感心します。しかも無償で。

ビジネスとして、このようなサービスや仕組みを考えついて作成できれば、大変な面もあると思いますが、気持ちいいんでしょうね。

小さい商店がコンビニなったら潰れていた

コンビニ

昔からあった小さい商店が、気が付いたらコンビニになっていまして「とうとうコンビニなったんだ」と思ったのですが、そのコンビニだったところを通り過ぎると閉店していました。

その商店、コンビニになる前は、品数も多いとは言えず、よく潰れずにやっていけているものだと正直思っていました。しかし、品数も多くないので、ぼちぼちやっているのかなとも思っていました。

それが、突然コンビニになりまして品数が以前と比べられないぐらい増えていました。品数を揃えて集客して以前以上に大きく売り上げをあげて商売をしようと経営者は考えたのでしょう。

品数も増えサービス内容も増え、その結果、お客さんも増えたはずなのに店をたたんでいました。個人商店で数十年やっていたのが、コンビニにしたら数年で店仕舞い。

ここで思ったのが、以前に比べてお客に提供できるサービス・商品が増えてもフランチャイズの仕組みを理解していないと失敗するということです。

細々とやっていた商店をコンビニにして売り上げアップを期待して、3倍4倍程度増えたところで利益がでずに商売として成り立たない状態に陥り店仕舞いしてしまうんでしょう。

コンビニになると、個人商店と違い人件費がかかりますし、店内で調理をしたり冷蔵・冷凍する商品も多いので光熱費がすごく掛かりますし、またロイヤリティもあるでしょう。

それらを踏まえると、細々とやっている個人商店からコンビニをするには、かなりの覚悟が必要だということです。

私の個人的な感覚として、交通量の多い道路に面している所は一見繁盛しそうな雰囲気ですけれど潰れている印象があります。また角地で駐車スペースがないようなところも比較的店をたたんでいる気がします。

はまち起稿は、話題提供とコメント機能が魅力

最近知った「はまち起稿」というサイト。すごいアクセス数があるというので、どのようなサイトなのかと見てまわりました。

サイトを見てまわりながら、どこかで内容を伝える記事の文字数の少なさから、何が良くてアクセスが多いのか全然わかりませんでした。

以前は、2ちゃんねるのコメントの転載をしていたそうですが、それができなくなり現在はオリジナル?の記事(記事のコンテンツに使用している物は使って良いものを使用しているのだろうかと私個人としては思う所もありますけれど)を提供しているようです。

推測ですが、転載していた時に認知度ができ、転載禁止後にアクセス数が減ったようですが、その認知度によってオリジナル記事?のサイトにした時にうまく機能したのではないかというのが一点。

次にコメント機能が活かされていること。何か書きたいという心理を多くの人が持っているようで、たくさんのコメントがあると安心して書き込める心理が働いて書き込みやすいこともアクセス数に反映されていると思います。

さらに画像と記事を伝える文字が少ないことが逆に功を奏しているのではないかと推測。そのはっきりとした説明がしにくいにですが、画像で話題が提供されていると見る方がいいんでしょう。

それと記事の多さ、更新数の多さもかなり重要な働きをしていて更新数が多ければそれだけコンテンツが増えるので、それがアクセス数に反映されていると思います。

そして話題の内容が、ニッチ過ぎない内容で、日常の延長というか多くの人が知っている話題が多いことも良い要因だと思います。

このようなサイトを後から真似して作ろうとしてもまず難しいでしょう。

理由はいくつかありますが、サイトを育てるのに時間がかかりますし、見る人も時間に限りがあるので先行者が躓かないかぎり、たいていのユーザーは、そこで時間を消費してしまいますので新たに別のサイトでとはならないはずです。

ニュースサイトなどのコメント機能は重要なコンテンツだと思う

livedoorのニュース記事にあったコメント機能がなくなりましたが、このコメント機能には、記事コンテンツを補強する大きな力があると思っています。

たかがコメントと思うかもしれませんが、運用次第によって、このコメント自体が大きなコンテンツになりえるのではないかと思うんです。

コメントはコメントなのですが、掲示板に似たような働きがあると感じるんです。もしそうであればお題を通して掲示板のように数多くの書き込みができるわけです。

巨大掲示板の例もあるようにコメントが大きなコンテンツになりえるのでないかと思います。

ヤフーのニュース記事の中には、コメントができるものが多くあります。この機能によってヤフーニュースを利用する人もいるのではないかと思うんです。

それと、日本人は結構掲示板が好きなのではないかと思ったりしています。

このコメント機能を上手く利用して、ウェブサイトを活性化させるということもビジネス要素として大事だと思った次第です。

最近のソフトバンクのCMは、流行った人を使う傾向がある

ソフトバンクの携帯電話のテレビ広告は、以前は、何?どういう意味と思う印象のコマーシャルに感じたのですが、いつからかゴールデンボンバー、倍返しのドラマの人達とか、話題になった人たちを多く起用しているものが目立ちます。

ただ、最近では、自分の立場が良くなると相手を想像させて自分たちの優位を印象付けるコマーシャル戦略も見受けられますけど。

今のように規模が大きくないときは、旬の人を次から次に使うというよりも鳥取がどうのとか犬がメインになっていたりして頭に残るインパクトのあるコマーシャルという印象でした。

そのソフトバンクのライバルであるドコモやauは、以前は若くて人気のありそうなアイドルを中心にかっこいい感じにユーザーに受け取ってもらいたいと思うような広告をしていたはず。

しかし、その2社も最近の傾向は、変わってきていてauはおちゃらけているものが目立ちますが、しっかりターゲットとサービスを前面に出している印象です。

しかし、ドコモは、広告でいえばインパクトもないし以前のように人気のアイドルタレントを使うわけでもないですし、かと言っておちゃらけるわけでもなく上品な当たり障りのない広告って感じです。

そこで、改めてソフトバンクのコマーシャルを考えてみると、以前ならドコモやauが起用するような人たちを会社の規模の拡大と利益の拡大と共に使いだしている感じがします。

私の思っていた感覚ですと、以前なら経営面が大丈夫なのかと思っていたのも過去のような錯覚になり、CMに出ている人が被っているせいか狙っているわけではないはずなのに、どことなくトヨタのような大きい会社の安心感もうまい具合にね。取り入れている気もします。

世の中の話題の人を使ったら、そうなっただけなんでしょうけれど、イメージ戦略が上手だなと感心しています。

gooのサイトは他のポータルサイトより表示が遅い

持ち運びできるモバイル回線を使用していると、サイトによって表示されるスピードの違いや途中で表示が止まるなど、今まで気にならなかったボータルサイトの表示にイライラさせられます。

ポータルサイトとして、Yahoo!Japanや、livedoor、goo、Biglobe、niftyなどありますけれど、Yahooとlivedoorは、表示が早い方で、biglobeとniftyはそれなりに、そしてgooが遅いんです。

遅い理由は、トップページに情報を詰め込み過ぎるのが原因だと思います。JavaSciriptの問題もあるんでしょう。

この表示スピードのことから、Yahooとlivedoorはポータルサイトに力を入れているんだろうなと思うんです。しかも、ただのユーザーではなくアクティブユーザー数が多いのではないだろうかと推測しています。

それから、gooといえばNTTです。ネットや通信にYahooやlivedoorよりも早くからかかわり、そして技術者も多く抱えていただはずなのに、果実となる実を育てることができず、また再度挑戦していかなんだろうかと。

その原因の1つにNTT分割の影響が深く影響しているのだろうと思います。ボータルとしては、gooと同じようなトップページのOCN(gooに移動しますけれど)、そしてプロバイダー事業のぷららやフレッツなどブランドが複数存在していて、Yahooやauのように一体としてサービス事業やブランドの集約ができない状態です。

その結果、ネットサービスやコンテンツ事業にグループ一体として力を入れれる体制になっていないことも影響しているんでしょう。

すごくもったいないと思うんです。国内だけではなく海外の大手に対抗できるようなコンテンツやサービス事業でかなり稼げただろうと思うと。

Grow!のサービス終了していた

プラグイン作成過程でGrow!ボタンというのがあるのを思い出したので、サイトを覗いてみるとサービス終了していました。

そもそもGrow!というは、Grow!ボタンを押すことで気軽にサイトに対して投げ銭(チップ)していくことができるサービスを提供していたと思うのですが、このビジネスの手法は、現状日本では成立しないということなんでしょう。

投げ銭と書きましたが、チップなのかもしれません。投げ銭とチップは違う意味になりますけれど、サービスの意図するところは、「感謝の気持ちをお金で」という趣旨のサービスのようでした。

なぜ投げ銭ビジネスは失敗したのか

失敗した原因を私なりに考えてみましたが、ボタンの普及が進まなかったこと、また投げ銭する人が投げ銭するために必要な登録やら設定など手間をようすること、そして情報に対して無料が当たり前になっていることが失敗の要因だと思います。

ボタンの普及に関しては、ボタンを設置する人はブログを運営している人になり、投げ銭をする人は読む人です。属性の違うユーザーがそれぞれ登録し設定をして初めて投げ銭が成り立ちます。

そこでサービスの拡大のために双方の立場の人にそれぞれサービスを広げていくとなると、コストがかかるはずで、ボタンを設置する側はメリットがありますが、押す側にとってボタンがあってもなくてもどちらでもいいものなので普及できなかったのでしょう。無くても記事が読めますから。

その他にも寄付文化の社会ではないことも多少影響があるのかもしれません。

また、会社として運営をしていくうえで、投げ銭のいくらか入る仕組みだったと思うんですが、サービスを利用してもしなくても記事を読めてしまうこと、またユーザーの気分によってお金が動くので将来の利益を予測できないこともサービスを継続できなかった原因だと思います。そして会社として利益を上げる仕組みや工夫の余地がほとんど無かったのでしょう。

現在はhoppという定額の会費を受け取りながらコミュニティーを運営できるスタイルに変更されているところを見ると、この失敗の経験を踏まえて、予測できる利益と安定した売り上げが見込める課金制度のサービスを構築したのだろうと思います。