ウクライナは、ソ連崩壊後の独立で国の安全保障(領土を保全する)を約束をしてももらう代わりに国内の核兵器を放棄(移したり破棄したり)することを英米露と交わしています。(ブタペスト覚書)
それが、各国の思惑によって簡単に反故にされてしまう現状を見ると、いくら約束や取決めをしていても、力なき国は、力ある国と約束をしていても、それはあってないようなものなのだと痛感されられます。
その力というのは、経済力であったり軍事力であったりするわけです。これを日本にあてはめて考えると色々と思うこともあります。
今回の欧米とロシアの対立、本格的な紛争や戦争になる可能性は低いのではないかと推測しています。仮に発展してあったとしても一瞬。
それは、エネルギー源をロシアに頼っているヨーロッパの多くの国が大きく前に踏み出せないという理由だけではなく、裕福な暮らしをしたロシアの人達は、欧米から豊かになるための食料や工業製品を得ているわけです。
その豊かな生活を維持するためには、お金の価値が安定していないと享受できません。対立が大きくなればなるほど、ロシアの貨幣価値が安定しなくなり株も為替もやばくなるはずです。そして世界、欧米の経済にも大きな打撃があることも想像がつきます。
この対立が大きくなればなるほど、お互いに得られるメリットがない中、どこで手打ちをするのだろうか?また大国はどのように考え動くのだろうかと、これからの日本の安全保障のために観察して学ぶことが必要だと思います。