Grow!のサービス終了していた

プラグイン作成過程でGrow!ボタンというのがあるのを思い出したので、サイトを覗いてみるとサービス終了していました。

そもそもGrow!というは、Grow!ボタンを押すことで気軽にサイトに対して投げ銭(チップ)していくことができるサービスを提供していたと思うのですが、このビジネスの手法は、現状日本では成立しないということなんでしょう。

投げ銭と書きましたが、チップなのかもしれません。投げ銭とチップは違う意味になりますけれど、サービスの意図するところは、「感謝の気持ちをお金で」という趣旨のサービスのようでした。

なぜ投げ銭ビジネスは失敗したのか

失敗した原因を私なりに考えてみましたが、ボタンの普及が進まなかったこと、また投げ銭する人が投げ銭するために必要な登録やら設定など手間をようすること、そして情報に対して無料が当たり前になっていることが失敗の要因だと思います。

ボタンの普及に関しては、ボタンを設置する人はブログを運営している人になり、投げ銭をする人は読む人です。属性の違うユーザーがそれぞれ登録し設定をして初めて投げ銭が成り立ちます。

そこでサービスの拡大のために双方の立場の人にそれぞれサービスを広げていくとなると、コストがかかるはずで、ボタンを設置する側はメリットがありますが、押す側にとってボタンがあってもなくてもどちらでもいいものなので普及できなかったのでしょう。無くても記事が読めますから。

その他にも寄付文化の社会ではないことも多少影響があるのかもしれません。

また、会社として運営をしていくうえで、投げ銭のいくらか入る仕組みだったと思うんですが、サービスを利用してもしなくても記事を読めてしまうこと、またユーザーの気分によってお金が動くので将来の利益を予測できないこともサービスを継続できなかった原因だと思います。そして会社として利益を上げる仕組みや工夫の余地がほとんど無かったのでしょう。

現在はhoppという定額の会費を受け取りながらコミュニティーを運営できるスタイルに変更されているところを見ると、この失敗の経験を踏まえて、予測できる利益と安定した売り上げが見込める課金制度のサービスを構築したのだろうと思います。

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